相変わらずな凸凹コンビが、秋の気配に降りて来た・・・

そう、器量良しのPねいちゃんこと、パール姉御、、お世話好きで頭もいい
小柄な容姿に、目印は何と眉間のど真ん中にある逆毛、、これがまるでゴジラの背
名付けてゴジパー、、これ、、親としては考えた、、いくら何でも、女の子だし
ゴジラはねえ~、、呼べばキッと身じろぎもせずにこっちを見る、、その律儀な性格と
輪をかけて真面目過ぎる顔は、次第に目が据わって見え、何とも危機迫るものがあって、、
わはは!笑えるけど、やはりゴジラだ!しかし、当の本人(犬なんだけど)には
たとえ通じなくても呼べない(笑)、、従って、秘かなネームなのだ・・・

打って変わって、お気楽ゴン太の弟Jこと、ジョイ太郎、、これがまた!
Pねいちゃんに怯えながらも(笑)視線を避けては、我が道をゆく~♪の性格、、
だから上手く行くとはよく言ったものだ、、衝突のないピッタリ型、、つまり凸凹だ
最初はブランドの如く、宝石を纏ったお姫様(Pearl)に、躍る様な喜びを抱く
王子様(Joy)をイメージしての名前だった、、洋犬被れの親バカだ、、しかし、その
性格たるや、ハンパないエネルギーと、体力の限りに暴れる(嬉しさの余り)
二人(匹)の様子に、ゴジラとゴン太のネーミングは間違っていなかった、、と
ミョーに頷く親がここに二人・・・

そんなエピソードを日々残してくれた彼らは、いつまで経ってもその会話が聞こえる
言わば、代弁しているだけなんだけど、それを真顔で言いそうな犬の目、、
これだけは暮らした者として、堪らない宝と言える☆

さて、、秋の空気は彼らの何を刺激したのだろうか、、
(・・・って、いかにも物語調じゃないか!まったく、よく書くよ・・・)

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チリリン~チロリン~リンリン、チリチリ、チンチロリ~ン♪

 P・・・ようし、今夜は楽隊も揃いそうだし、我らも加勢してやるとするか~
ちょっと、あんた分かってるわよね、音外すんじゃないわよ

 J・・・(ゴソゴソ、、)あ、あった!せ~の!ホイッ、、(ボンッ)

 P・・・ねえ、、何それ?ちょっとあんた、何やってんの?

 J・・・ポポポンのポン♪ うへへ!いい感じ~♪ 

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 P・・・だからさあ、それ、狸じゃん!フィールドの音楽隊に狸は居ないし!

 J・・・え?そうなの?何で?食って、その合間に腹を叩けばいいんだろ?

 P・・・あんた、バッカじゃないの!?秋の夜長ってのは静かな調べなんだよ?
鈴音のような響きで合唱するんだからね、何で狸に化けんのさ?
狸の腹鼓を鳴らしてどうすんの?しかも、食うコトばっかししか頭にないんだから、、
まったく、、ブツブツ・・・

 J・・・ねいちゃん、、そっちだって、何かおかしくね?持ってるの、、それ、、芋だろ?
それに、自分だってさ、何、可愛くめかしてんの?

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 P・・・(ハフハフ、、ん~サイコー♪)・・・って、は?あれ?いつの間に?私?なぜ?
ここはどこ?何で兎?しかも、家族でお食事シーン?あれ?しーん、、としてるし、、
あ、あは、あはは、あははは、、何かの間違いよ、、(ここは、笑って誤魔化すに限る)

 J・・・(ジロ、、)ねいちゃん、、ホントは食欲フィールドにしたいんじゃ?
おいら、一緒に協力すっからさ、ね?楽隊は勝手に演奏するんだし、ね?
だからさあ~この際、音楽聴きながらさあ~、美味いもの食おうよ、一緒にさあ~♪
ほらあ~そのホクホクした芋と、おいらの団子でさあ~折角化けたんだし~ね?ね?

 P・・・(・・・・・。ねいちゃんは葛藤だった、、弟にほだされ、そうじゃない!と言い聞かせ
それでも、食い気には勝てなかった、、弟は知っていた、彼女を黙らせるにはこれが
一番なんだ、と。自分よりも量を多く譲り、殺気を回避する、、これが弟の世渡り術だった。)

 J・・・ね?ね?そうだよ、ねいちゃん、、鈴虫なんて化けたら何も食えないよ、、
リンリン騒ぐばっかで、面白くも何ともないよ、ね?おいらの団子もあげるからさ、ね?

 P・・・(モグモグ、、モグモグ、、)

 J・・・そうだよ、美味いものはさ、黙って食べるに限るよ、ほら、まだ沢山あっからさ、ね?
(・・・よしよし、いいぞ、これなら上手くいきそうだ、しめしめ、、ウヒヒ♪)


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月明かりの下、フィールドに響く秋の演奏会、、鈴音の調べはいつまでも続いていた
黄金の楽園では美しい世界が広がっていて、翅を持った彼らをこうして下界に使わす
姿を変え、その声を聞くような感覚で我々を癒す、、錯覚だ、と思っても、それが心地いい
そして、苦しい時こそ、それを味わいたい、、☆

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いい季節の始まりは、沢山の雨がその色も音も香りも
大切な全てを流し去ってしまった、、

いつかきっと美しさが戻り、必ず聞こえる鈴音を祈り
大雨の被害に、ほんの少しの思いを込めてみた☆

青い空と、安住の時の訪れを願って・・・