いつもと同じ朝
仕事は午後からだし、所用を済ませてもまだ時間がある
晴れ間を見込んで洗濯も終え、風に揺れるTシャツを眺め
見慣れたべランダの風景に、何か変化はないものか、と探す
コンクリートの隙間から、必死で茎を出す名も知らぬ草
今までは雑草お断りの頭で引っこ抜いていたが、彼ら(?)だって
生きているんだし、、と善人の極みをよぎらせる・・・
(いやいや、、ただの草取り面倒な理由だし、、)
明日の予定にしていたヘアカット
よし、今から行こう!と腰を上げ、車で10分
行き付けの専門店は、ワタシの簡単なスタイルにベストマッチ
簡潔明瞭な注文で、スタッフのお姉さんの好印象を狙う・・・
(いやいや、、狙う相手ならお兄さんでしょ、、)
う~ん、、ワタシねえ、、実はサロンのお兄さんって苦手なの
男は好きなのに(おい)、、ああいう場所だと、、どうも、、
ずっと目を閉じていても、何か話さなきゃ?って、、その間がねえ、、
(で、、今日は、サロンの話なの?)
No、No・・・違うのよ、何もない日を祝う
つまり、何もないってことは、実に普段通りに過ぎ、変化のない日
それって、無事に過ごせた有難さ、、これ以上の幸せってない日
その普通さに乾杯の思いであり、少しだけの特別を頭の横に置く
そして、全てに感謝する日
朝から電話で話した実家の母、お天気のこと、お稽古友のこと
次の買物リストのこと、通ってくるノラ猫のこと、
TVガイドにチェックするマーカーは何色がいいか、のどうでもいいこと・・・
いつも他愛のない会話をし、最後は互いの身体を労う
そういう時間がいつまでも続いて欲しい、、と女同士の血は
親子を越え、いい話相手の年齢になった事を日々感じる
特別なことは何もしない、、我が家の日常は今年も同じ
食事だって、お出掛けだって、つまらないと思えるもの
しかし、当事者は何も思わず欲せず同士だから仕方がない(笑)
そんな中、遠く離れた場所から届くメッセージ
変わりない様子の文字と、綺麗なメロディカード
数行に込められた愛情溢れる温かさは、いつだって
癒しと励ましで包み込んでくれる
自分からは何もしない、いわば貰いっぱなしの身
それでいいのか、、と自問するだけで、何もできない、、
いいのかこれで?、、と思っても(ホントか?)
いいのよこれで、、と納得している、、(するなよ)
そういう嬉しさを味わう、何もない中の特別感
そして感謝する、いつもと同じ夜♪